大量の空き缶をため込んだ名古屋市の民家が注目されたばかりだが、豊田市保見ケ丘の住宅街にも地域住民から「ごみ屋敷」と呼ばれている民家がある。市などがこの家の住人を説得して撤去を試みても、再びごみがあふれる状態が十年以上繰り返されてきた。対症療法ではなく、住人の心身の状態を含めて原因を取り除く解決策が求められている。
袋から散乱した生ごみに衣服、買い物かご…。二階建ての民家を大量のごみが埋め尽くし、一部は道路にもあふれ出る。
「生ごみ中心だから悪臭がきつい。カラスが荒らし、周囲に散らかる」。近隣住民はあきらめ顔で嘆く。
民家には男性(76)が一人で暮らす。十年以上前から近隣のごみステーションなどでごみを集め、家にため込むようになった。猫が複数居ついており、男性は取材に「猫の餌を探すためにごみを集めている。余分なものも多いので、ちゃんと片付けなきゃ、とは思っている」と話した。
市によると、市や地元自治区は二〇〇三年から少なくとも十三回、民家や周辺のごみ撤去を繰り返している。男性の同意を得て敷地内のごみを「ボランティア」で搬出したり、道路にはみ出た分は行政代執行で撤去したりする。
豊田市の事例に限らず、何度片付けても、ごみ屋敷状態が改善されないケースは全国各地にある。内閣府の調査によると、住人の中には認知症や精神疾患、体力の衰えなどを伴い、生活する上ですべきことができないセルフネグレクト(自己放任)と呼ばれる状態であることが多い。
足立区がすすめるゴミ屋敷の解決方法とは
「目の前のごみを片付けるだけでは意味がない。足しげく通い、住人と信頼関係を築くことから始まる」。こう指摘するのは、東京・足立区生活環境保全課内にある「ごみ屋敷対策係」の伊藤勝美係長(61)だ。
足立区はごみ屋敷問題を専門に受け持つ同課を設置し、専属職員五人で解決を図る。住人や離れて暮らす親族を捜し出して何度も接触し、片付けを促す。清掃後も再びごみをため込まないように職員が頻繁に訪ね、認知症や精神疾患が疑われる場合は医療機関や地域包括支援センターなどにもつなぐ。
こうした手法で過去三年間に区内のごみ屋敷問題六十一件を再発のない解決に導いた。自治体によっては私有地でも強制撤去ができる条例を設けたり、住人に撤去費用を支援したりする例もあるが、まずは病気がないかなど住人の状態を見極めることが重要だ。
(中日新聞)
あからさまに目に見えているのに出来ることがものすごく限られているゴミ屋敷問題
ひとり寂しく暮らしている方がほとんどなので根は深いですね。
撤去しても繰り返しは目に見えています。
道に出た分は毎週でもゴミ収集車がついでに片付けられる柔軟な対応くらいは出来てもいいのではないでしょうか。
誰にされているかわからないような目に見えない近隣トラブルや嫌がらせに関しては証拠をつかむためにも
我々探偵社を頼っていただくのがご自身の安全のためにも良いと考えています。
心当たりのある方は愛知県全域、豊田市の探偵・興信所のガルまで
以前の撤去作業を書かれているブログがありました
毎日新聞 2015年07月07日
豊田市:住宅屋外あふれるゴミ、対策チーム結成 庁内11課連携 /愛知
豊田市保見ケ丘の住宅で屋外にごみがあふれ近隣住民から苦情が出ており、市は今月から庁内11課で構成するチームを結成して対策を強化することにした。6日の定例記者会見で太田稔彦市長が明らかにした。
(毎日新聞)
12年間ほったらかしにしてきた「ごみ屋敷」問題で豊田市が解決に本腰を本当に入れられるかどうかは
期間をおいてもう一度見てみましょう。
豊田市だけの問題ではありませんが、全国的に5年以上黙認している事態ばかりだと思います。
今回は火災まで出している多くのゴミ屋敷をどうするのでしょうか。
一般的なゴミ屋敷問題に対して行政執行するところも一部出ていますが
新たな解決策として進展は2019年でもみられていません