探偵業者の解約トラブルケース25 浮気調査で対象の夫を見失った探偵

国民生活センターに寄せられた探偵トラブル

探偵業者の解約トラブルケース25

2019年4月

夫の不倫を疑って探偵紹介サイトを検索
紹介された探偵とファミレスで面談
4時間12万~22万円/1稼働で契約
翌日12万円を振り込む

4日後
GPSをつけて尾行すると連絡を受ける

1時間後
コンビニに車両があるが本人がいないと言われる
夫から飲食店に行くと連絡があり探偵が見に行くと店は閉店
調査を3時間で中止依頼
ホームページ記載の見失い証拠がつかめない場合は返金するケースではないかと探偵に問い合わせ
探偵は車両を見逃してはいないと回答
不信感から調査中止
残り1時間分と報告書作成費用の返金要求
契約から7日後にクーリング・オフ通知を送付するも無視

 

反応

請求を認めない
一度は納得したにもかかわらず、クーリング・オフを希望してきた
調査済みで調査結果も理解している
キャンセル料を差し引いて返金したい

結果

依頼人
探偵紹介サイトに返金キャンペーンの記載をみて安心していた
調査の中止理由は探偵が調査中に見失ったから継続しても良い結果にならないと思ったから
クーリングオフが調査実施後は出来ないと思い調査実施分は支払い、調査してない料金の返金を求めた
弁護士からクーリングオフは使えると言われ期間内(8日以内)に通知を出したが探偵に拒否された

探偵
割引価格で契約し入金3日後に調査が出来なければクーリングオフをすると言われた
準備の時間が少なく依頼人の希望に応じるよう便宜を図った
法的にクーリングオフが可能なことは理解している
探偵紹介サイトの返金キャンペーンは探偵に過失があった場合のみと説明したので応じなかった

仲介委員
探偵紹介サイトの返金キャンペーンに過失の有無の記載や限定条件は明示するよう要請

クーリングオフに応じて全額返金して和解

(2019年12月12日)

調査後にクーリングオフは被害が大きいので
どうしても事務所で契約をしてクーリングオフ対象にならないようにする探偵社が多くなるのも無理ないです。
契約後8日以降じゃないと調査しないという探偵社もあります。
決して良いとは思いませんが、物を返したら終わりや特定なサービスを受けるものとは違って実費費用が高額なこともあるので
もう少し法律側も考えて実施分や所定のキャンセル料などは認めないと探偵も依頼人も損することにならないか心配です。

参考事案25
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20191212_2.pdf#page=54

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